自由に至る旅―オートバイの魅力・野宿の愉しみ
 |
人気ランキング : 69266位
定価 : ¥ 777
販売元 : 集英社
発売日 : 2001-06 |
 |
ヒーリング書に属されるかも・・ |
色々と考えることがあり、昔なくしたバイクの免許を再度取得しようとしていた矢先に本書に出会いました。
内容はバイクを通し訴えかける著者の人生哲学と、若干のツーリング紀行文、ワンポイントメモです。
ツーリング紀行文、ワンポイントメモとしての観点であれば、他にもっと優れたものがありそうですが、バイクのキーワードである、危険性、一体感(操縦性)、肌感覚等を自己責任、日常や精神の開放と説明する発想には大いに共感を得ました。
家族には愛情をそそぎつつ、会社では責任のある仕事を全うしている。現状に満足しつつも心の奥で少し違和感を感じ始めた人にお勧めです。
少しの違和感、これこそ曲者です。一度心のオーバホールをしてみるのもいいかもしれません。私もバイクとテントを買ってしまいました。自分という基点を見直すために・・・。
 |
単なるバイク旅の魅力を紹介しただけの本ではない |
これは単なる旅紀行でも、思い出話でも、はたまたバイク四方山話でもない。
バイク談義に擬して書かれた「花村思想」の啓蒙書である。
花村にとって、バイクや旅というのは、「自由」を語る道具の一つに過ぎない。
とにかく、全てのモノ、人、考え方から自由であること。その「自由であること」の意味を執拗に、とにかく繰り返し説いている。そして、我々に対し、もっと自由に生きようと誘いかけてくる。
いろんなしがらみに囚われた我々一般人には考えもしない発想で語りかけてくるその論調は、あまりにも突拍子がなくて、ついて行けないところもあるかもしれない。軽そうに見えて、何だか新興宗教の勧誘か催眠商法の販売会の語り口にも似た花村の論調に、いつか読者も乗せられ、「旅に、出ようかな」と思わせられてしまう。
バイク乗り以外の人にも読んでもらいたい本である。
 |
自由って |
花村氏は新書がオモシロイ。
オートバイは、車の免許が取れるまでのつなぎ、という印象が強い日本社会。雨風もしのげるから四輪のほうがいいじゃない、という合理性を敷衍していくと、新幹線やケータイ電話でいつの間にかスケジュールがびっしり、という事態になる。
そんな合理性、という呪縛から自らを切り離すのに有効な手段としての「オートバイ」についてのさまざまな考察がなされている。
凡百のオートバイエッセイにありがちな「自由」、「風」、「きまま」といった口ざわり、耳アタリの良い言葉は、この本にはない。その代わり冒頭から「事故」、「死」、「交通刑務所」といったネガティブな言葉を突きつけてくる。そしてそういったリスクを想定した上でオートバイ、という乗り物を選択したことによる「自由」って、じつは厄介で憂鬱でしょ?といわれるのだ。こりゃ脅しが効きすぎですよ、マンゲツさん。
何かをしたくてウズウズしている若者や、社会である程度の地位を気付いて、踊り場でエアポケットに入ったおじさんたち、この本を読んで、オートバイ、という手段もあるんだ、と気付けば何かが変わるかもしれないです。
自分は、旅にいけないときの代償行為として読んでいますが、、。
 |
単独行の醍醐味を知る一冊 |
単独行の旅人や冒険家はたくさんいるけれど、なぜ単独行なのか?
ひとつの答えがここにあるような気がします。
単独行の魅力、素晴らしさ、リスクなどが凝縮した一冊でした。
当然ながら、バイクにも乗りたくなる。
そして「バイクに乗ること」をもう一度考え直したくなる、そんな本。
 |
アウトローなところが良い |
雑貨店でふと目に留まった本がこれでした。著者の柔軟で押し付けない文体が気に入りました。またアウトローだけど、自分で責任をとる姿勢の中に自由があるのだと訴えているような感じがします。バイク暦22年で、そろそろ倦怠期かと思いきや、この本でさらに極めてみたいと思うようになりました。…でも野宿する勇気はなさそうです(笑)。