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有馬温泉へのアクセス


有馬温泉は阪神間の裏山に当る六甲山の北側にあるので、南側より訪問するには山を迂回するか山を越える必要がある。

神戸方面、JR三田方面から 神戸電鉄利用 有馬温泉駅下車すぐ。
大阪梅田阪急三番街より阪急バスの特急バスを含め、休日には15往復ほどが走っている。
芦屋、宝塚、三宮からバスの便あり。
神戸市東部から六甲摩耶鉄道のケーブルカーとロープウェイを乗り継ぐ六甲山越え観光ルートも楽しい。 
山越えルートは乗り物利用の他にも 六甲山中に網目状にある『登山道』をたどる脚力頼みのルートもあり、いずれも根強い人気がある。登山道には、交通機関が発達する前に 御影から有馬温泉に新鮮な魚介を運ぶ魚屋が利用したと言われる『魚屋道』(ととやみち)などがある。

神戸空港からは直通バスも運行している。
車の場合、中国自動車道西宮北インターチェンジまたは、阪神高速北神戸線有馬口出入口よりすぐ。


有馬温泉の泉質


地質的には活断層の有馬高槻構造線の西端にあり、地下深くまで岩盤が割れており、その割れ目を通って地下深くから温泉水が噴出している構造。 泉質は、塩分と鉄分を多く含み褐色を呈する「金泉」(湧き出し口では透明だが空気に触れ着色する)と炭酸分を多く含む透明な「銀泉」の2種類がある。炭酸泉は同じ構造線上にある近所の宝塚温泉と同成分であり、類似性が指摘される。

金泉(金の湯):含鉄ナトリウム、塩化物強塩高温泉
鉄分が多いため、タオルにかけ続けると赤く染まる。(何回か洗えば元の色にもどる)
銀泉(銀の湯):炭酸泉、ラジウム泉、単純二酸化炭素低温泉
泉源― 天神泉源、 有明泉源、 炭酸泉源、 太閤泉(飲泉場)、 極楽泉源御所泉源、 妬(うわなり)泉源


有馬温泉の温泉街


神戸市にありながら山深く、関西の奥座敷として知られているが、旅館の宿泊料金が比較的高い。温泉街はかなりの急斜面にあり、街中を通る道も細い。大きな旅館やホテルは温泉街の周辺や少し離れた山中にある。外湯は「金泉」「銀泉」おのおの1箇所ずつあり、観光客や下山客でにぎわっている。温泉寺の周辺に上記外湯2箇所と、特産品店や民家が密集しており、のんびり散策する客が多い。

外湯― 金の湯、 銀の湯、 太閤の湯(温泉テーマパーク)
公園― 瑞宝寺公園、 鼓ヶ滝公園、 ゆけむり広場
社寺― 有馬稲荷神社、温泉寺、温泉寺御祖師庵、湯泉神社、極楽寺、妙見寺、妙見寺、寶泉寺、善福寺、林渓寺、念仏寺
博物館― 神戸市立太閤の湯殿館、 有馬の工房、 有馬玩具博物館


有馬温泉の名店街



左:炭酸饅頭、右:炭酸煎餅炭酸煎餅
炭酸饅頭
有馬籠
人形筆
松茸昆布
サイダー(有馬温泉は日本のサイダーの発祥の地といわれている)
黒豆のタルト・黒豆のプリン・豆腐など黒豆を使った食品


有馬温泉の歴史


有馬温泉の歴史は古く、昔から皇族・貴族・文化人らに愛されてきた。日本最古泉とも言われる。

631年に舒明天皇が約3ヶ月滞在したことが日本書紀に見られる。
奈良時代には僧行基が温泉寺を建立。
清少納言は枕草子で有馬温泉に言及している。
1192年に僧仁西が戦乱で荒廃した有馬温泉を復興して湯治場としての原型を作った。
豊臣秀吉は有馬を愛し何度も訪れ、更に温泉や周辺の改修を行い、今でも太閤○○と言う地名が残っている。
江戸時代に作成された温泉番付では、西大関(当時最高位)にランクされていた。また、姫路と京都を結ぶ街道の経由地としても栄えた。
谷崎潤一郎も有馬を愛し長期滞在して執筆を行うと同時に、作品中にも有馬温泉を度々登場させている。
1950年から毎年秋に「有馬大茶会」が開催されている。


有馬温泉に関連する有名な短歌


ありま山 ゐなのささ原 風ふけば いでそよ人を わすれやはする

有馬山猪名の笹原風吹けばいでそよ人を忘れやはする
大弐三位(紫式部と藤原宣孝の娘)
後拾遺集恋三
「猪名の笹原」は兵庫県伊丹市にある昆陽池あたり
しなが鳥猪名野を来れば有馬山夕霧立ちぬ宿(やどり)は無くて
読み人知らず 万葉集巻七
花吹雪兵衛の坊も御所坊も目におかずして空に渦巻く
与謝野晶子 晶子鑑賞 平野萬里
底本:「晶子鑑賞」三省堂
1949(昭和24)年7月25日初版発行
1979(昭和54)年1月25日復刊第1刷発行
有馬での作。何々坊といふのは有馬の湯の宿特有の名で、元々が宿坊であることの名残。その広大な構へと相俟つてこの温泉の古い歴史と伝統とを誇示してゐる。有馬には桜が多くその散り 方の壮観が思はれるが、それが坊名をあしらふことによつて有馬情調そのまゝに表現されてゐる。とは、平野萬里の評。

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3Kの秘湯探し

 ガイドブックに載っていない温泉マークを5万分の1地図に見つけては現地調査。しかも貧乏自認だから根本的に18きっぷとバスか徒歩。おまけにそのバスも1日1往復のみだったりするから、到着もままならない。綿密な行動計画、そして現地の人に尋ね尋ねて探し当てた先にあったものは・・・あるものは畑の中のベビーバス、あるものは掘っ立て小屋、あるものは個人宅、あるものは浴槽がなくお湯が流れるままになっている・・そんなところで!囲いがなくても人がいないタイミングに裸になって入ってしまう、浴槽がなくてもお湯をタオルにしみこませて肩から絞りかける。羞恥心が欠落しているのではなく、入湯数をカウントしたいが故の思いきりである。偶然見つけて笑いをこらえる通行人もいて、読んでいる人も笑ってしまう。好む温泉は「3K−臭い、汚い、暗い」と言っている。大阪生まれ故か、このあたりのユーモアのセンスは筆者の生まれつきのものなのだろう。 
 そうやってかせいだ温泉が、20年で900。囲いなしはさすがにまねできないし、個人や会社所有の風呂に入れてくれとは頼みにくいが、尋ねてみたい湯もたくさんある。村の共同湯はほとんどが混浴で、生活の臭いがある。97年に出版された当時、昭和の時代に訪れた湯の現存を確認してある。

ダイヤモンドの原石

昨今、温泉ブームなのだという。都心でもそこら中から温泉が湧いているのだそうな。だがしかし、ちょっと待ってほしい。最近の温泉といったら、地下数千メートルから無理矢理ボーリングしてポンプアップしたものばかりじゃないか!そんなマガイモノの温泉とは対極にある昔からのひなびた(!)温泉を自分の足で訪ね歩いたのが本書である。実際に著者ひとりで歩いたものばかりだから、当時とは佇まいが変わっているところもあるかもしれない。でもそれもまた一興。本書の魅力は温泉そのものというより、温泉を探して訪ね歩くまさにそのプロセスそのものにあるのだ。それと同時に、気持ちのいい読後感はどうしたわけだろう。著者の飄々とした生き方に憧れるのは私ひとりではあるまい。

普通の温泉に飽きたなら・・・

温泉ブームと言われて久しいが、紹介されるのは有名な所かそうでなければ『秘湯』と呼ばれる隠れた温泉なのだが、テレビなどで大々的に報じられては秘湯もくそもない。
そんな温泉に飽きた人にはこの本で紹介されている、「こんなところに!」「これが?」と思わせる超秘湯がおすすめ。
中には地元の人も知らない温泉が載っていたりと著者のその捜索力には脱帽してしまう。



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