歯と爪
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人気ランキング : 78610位
定価 : ¥ 714
販売元 : 東京創元社
発売日 : 1977-07 |
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商品名 |
納期 |
| ¥ 714 |
歯と爪 |
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その奇抜なトリックと意外な真相は、十分、名作の名に値する作品 |
この作品には、二つの特徴がある。一つ目が、「意外な結末が待っていますが、あなたはここで、おやめになることができますか?」と、結末部分を袋綴じにして、やめられたら返金する体裁にしていることだ。仮に、やめられたとしても、実際に、わずか672円のために、わざわざ出版社に送り返す人がどれだけいるかということを考えれば、読者の好奇心をくすぐる商魂たくましい商法ともいえるのだが、少なくとも、結末に、それだけの自信がなければできない商法であることも事実だろう。実際、私の場合は、袋綴じを開けずに途中で投げ出すことは微塵も考えられず(名作という触れ込みであっても、読み続けるのに苦痛を感じ、途中で投げ出したい誘惑にかられる長編ミステリは、少なくない!)、その結末も、想定範囲を超えたものであったことを付け加えておこう。
二つ目が、犯罪が行われるまでの経緯と、名前を伏した被告の法廷での裁判場面を、本当に几帳面に、一場面ごとに交互に描いている点である。こうした構成自体は上手いと思うのだが、率直にいって、このストーリー構成で、この手法を取られると、事件の全貌がなかなか見えてこず、読者としては、もどかしく感じる面なきにしもあらずではある。しかし、移り気な視聴者相手に、特にテンポ感のある展開が求められるテレビ・ドラマの脚本を何と二百以上も書いたというバリンジャーは、さすがにその文体には冗長さがなく、ストーリー・テリングにも長けており、飽きさせずに、最後まで読者を導いてくれている。
本書のあとがきでは、この作品と同列、もしくはそれに近い位置を与えられる作品として、アガサ・クリスティーの名作を挙げた論評が紹介されているのだが、それは、少々、誉めすぎとしても、この作品の奇抜なトリックと意外な真相が、それと比較されること自体は確かに納得のいくものであり、この作品は、十分、名作の名に値する作品であると思う。
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サスペンスである以前に小説 |
はらはらどきどきしながらも、主人公に感情移入してしまいます。
他のサスペンス小説と違うところは(ネタばれになってしまうかもしれませんが)犯人が誰かということより、
被害者が誰かということが気になります。袋とじの直前でそれが明かされる・・・
だから封を切らずにはいられないんです。後味の良いサスペンスですね。
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「歯と爪」・・・いいタイトルです |
冒頭の殺し文句「彼は殺人犯人に復讐した。彼は殺人を犯した。そして彼も殺された」で思わず手にとり購入しました。被告人の正体が判明した時、「じゃあヤツはどうなったんだ!?」と思ったら作者の罠にはまってます。気持ちのいいくらいに。袋とじなんて関係ありません。どうせ封は切るんだから:-P)。間違いなく!最後はあまりにもさりげなくて何がトリックだったのか、一瞬わからなくなるかもしれませんが、わかります。最後の1ページじゃなくて2ページ目を見れば。
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返金保証の自信作 |
結末が袋とじになっており、封を切らずに出版社に送り返せば返金を保証する、という非常にユニークな体裁の本です。袋とじの直前で「あっ」と驚く事実を知らされるので、気になって袋とじの中を見ずにはいられません。見事に作者の思惑にはめられたという感じです。でもミステリーにおいて作者に騙されるのは、とても楽しいことです。そんな騙されたい、という読者の希望をかなえてくれる気持ちのいい本です。