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国家の自縛

国家の自縛

人気ランキング : 25807位
定価 : ¥ 1,575
販売元 : 産経新聞出版
発売日 : 2005-09

価格 商品名 納期
¥ 1,575 国家の自縛 通常24時間以内に発送
読んでみたら・・・

国家の罠、国家の崩壊も読みましたが、読み始めると、国家の自縛は、主観が入り込んでいるためそれらと違うと感じてしまい関心が薄れてしまう。
しかし、読んでいくと、外交の最前線で外務官僚がどのように業務にあたっているのかが垣間見ることができ、推測できる。
「国家の罠」であった、「ハイエク型の新自由主義」の説明がある。これには前提があり長続きしないかもしれない。こうなる過程、公平配分型からの路線転換期での象徴的な物語として、また、イランに関することで、現在に至っているということが書かれてある。国策捜査自体は、一般的に非難できることでないが、日本の中枢の出来事や、雰囲気が一般国民に感じ取れるといういみで大変意義深い。
私自身最近起こっているイスラエルの件にしてみて、なぜか戦時下のある部分の日本とシンクロしてある意味、想いを馳せることがある。
愛国心については、確かに、私自身の経験から言うと、日本的なものがダサくて欧米的なものが良いという感じを持っていた。それはなぜかというと、身の回りに外国ものが流れていたということもあるが、意識の根底には、米軍に守ってもらっているという事実(→ただ、緩やかな処置がなされていっていて急な変革でなく平和に解決していくと思う)はあると思う。それに伴う政治家の行動や国家自体の位置づけを一般にはTVなどを通じてでも意味がわからなくても小学生などからは原始社会的になんとなくつながりを感じ取ることができるのではないか。ある意味、自由な軍隊がない限り植民地的という意識があると思う。だから、草の根的な文化ナショナリズムは起こりえない。他国の文化から学び取ってしまう。政治的にも無関心だ。これは危険なことかもしれない。ただ、日本精神的なものは漫画を通じてでも個々人に浸透する。
愛国心、これは本で言っている通り自然と出てこないと駄目だと思います。私が学生の時、ささいないろんなことに反駁したが。
と、私自身も考えさせられた。これからも本は出して欲しいです。

乖離した言葉が暗示するリアルポリティクスの重み

国家の罠と比べると、面白さのベクトルが違うかもしれない。しかし、充分に興味深いし、厭きずに最後まで一気に読める。この本の最大の特徴は、自らの立ち位置を明確にしたことだろう。国家の罠のインパクトは、そのレビュー数を見れば分かるが、そこに見られる熱狂的な賛辞は、反小泉的なスタンスに立つ左、右両派からのもの非常に多い。佐藤氏は自分の存在が象徴的に祭り上げられ、政治的に利用される可能性を鋭く感じたに違いない。この本はそうした意味でも、ある種の「悪魔払い」の本になっている。「ハーバーマス」の名前が唐突に出てきたりして、現代思想系の言説にも接近している。興味深かったのは、「靖国神社」に関する部分。外務省での仕事を通じて、靖国神社に対して「シンクロ」するようになり、「英霊を感じる」ようになる気持ちの変化が綴られている。「国体の再構築」に関する部分もそうだが、外交の最前線にいなければ分からない、「感情の変化」や「リアリティ」というのが確かにあって、それが現代思想系の自閉した言語ゲームが行われているパラダイムとは乖離した次元に存在していることを暗示させている。リアルポリティックスの現場で、言葉と現実がダイレクトにつながり、政治に作用していく次元の感覚を実感できなければ、「国体の再構築」という言葉は空言にしか聞こえないだろう。では、この二つの乖離した次元をつなぐ言葉を誰が紡ぐのか?多分この乖離を埋める言葉こそが、「批評」の言葉でなければならないはずなのだが・・・

わかりやすい、という意味で4です。

論議する内容を話題性のあることにむけていることは確かです。青少年の愛国心を鼓舞するためには、1984年来のゆとり教育でなくなった古文漢文の授業を復活させること、204頁にあるが、「ツメコミ教育が必要」だ、また
女帝論などもってのほかだ、とのこと、etc.、である。

国粋主義とはいいたくないが、極論を旨としていて、小気味のいい
論者である。なんといわれようと、公務員に復活して
給料をもらうことができるようにならなければ、著者としての収入
が必要であろう。

悪くすると、敗者復活させてもらえないかもしれない、
まだ若い佐藤氏である。

引き続き論じてくださることを願っている。


『国家の罠』の続編・第2弾を期待すると、肩透かしを喰います

 佐藤氏の処女単著『国家の罠』の抜群の面白さに比して、格段に落ちる。特に文章が雑。この雑さは、語られている思考と論理における慎重さ・繊細さの欠如につながっている。
 序文によれば、本書は雑誌『正論』05年7月号掲載の佐藤インタビュー(その時点では単行本化を意図していなかった)を柱に、追加インタビューを行って構成したもの。雑誌向インタビューは05年5月実施だそうだから、かなり短期間で原稿がまとめられたことになる。聞き手は「産経新聞」斉藤勉氏で、佐藤氏とは深い信頼関係で結ばれているようだが…火事場のような混乱の中でバイトがテープを起こし、記者上がりの編集者がバタバタ原稿にまとめた、というのが実情では? そしてひとたび公表してしまった以上、露骨に表現や構成を修正するわけにもいかないまま、単行本の一丁上がり、ということか?
 佐藤氏の表明する思想そのものにも、違和感を覚える部分がかなりあった。最大の疑問は、やはり「国体」問題。佐藤氏は「国体っていう言葉の市民権をまず回復させたい」(p203)と述べ、「日本の国体論を考える場合、われわれが伝承しているところの皇祖皇宗の伝統をそのままつなげていくことなんですね」(p215)と語るのだが、こんなナイーヴな表現では国体概念の再建は無理だろう。
 ただし面白い部分も散見されて、特に高橋哲哉『靖国問題』への批判が興味深かった。「自然な感情にしたがって悲しむだけ悲しむこと」を説く高橋氏に対し、「この倫理基準はハードルが高すぎる」「悲しみを無理をしてでも喜びに変えるところから信仰は生まれるし、文学も生まれる」(p73)と切り返す件りには共感を覚えた。

前作のきわめてよい解説

「国家の罠」は、検察の訴追権行使が不平等である(そして、それは政治的理由に基づく)という点を信用できるレベルで述べていた点はよかった。その他の点は、判断しかねるところがあった。とくに、著者の仕事(2000年までの日露条約の完成と、そのための特定の代議士サポート)を門外漢としては評価しかねた。本書では、対談を元にして、ということは差し引くべきだが、きわめて荒い理由に基づく強引な主張が目立つ。それだけに、著者が、特定の立場に立った上で自己弁護をしていたのではないかという印象が強まった。
上のことと直接の関係はないが、どうして政治家とか外交官とか学者は、特定の(数人ならべて選択というのではなく、1人をいきなり挙げるところが共通している)哲学者や文学者に自説を支持させたがるのだろう?共産圏崩壊後の各国の動きをライプニッツ哲学に結びつける必要はあるのだろうか。



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